Tag Archives: アフリカ

上を向いて咲く -東アフリカの小国ルワンダ、悲劇の歴史と「奇跡」の成長-

/ 5月 6, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 国際協力

みなさまこんにちは。

私が今携わっている日本政府資金の国際協力事業、舞台は東アフリカのルワンダです。

ルワンダと言えば、おそらく日本の皆様の多くが最初に思い浮かべるのが、1994年のジェノサイド。「ジェノサイド」という言葉が一般的に認知されるきっかけとなった壮絶な悲劇の舞台です。

あるいは、ビジネス界の方々を中心として、もっと前向きな印象をお持ちの方も増えているかもしれません。 read more

アフリカに関するステレオタイプ(後編)-開発と援助の混同-

/ 4月 20, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 日本社会情勢

この記事はアフリカに関するステレオタイプ(前編)-統計が覆い隠す現実-の続きです。

前編冒頭で触れた開発関連の実務家や私の友人が言うように、なんらかの統計上でアフリカ人が知能で他の人種に劣ったとして、それは何を意味するのでしょう?

まずは、統計の取り方に問題があります。
例えば英語で試験を行ったのであれば、当然英語力の高い人の結果が良くなる。言語の問題を取り除けたとして、受けてきた教育のレベルが反映される。教育のあまり関係ない、知恵を問うような問題だったとして、我々が真理と信じるものを世界中の人間が真理と信じているかはわからない。
西洋的世界観を前提とする試験を受けさせているとすれば、それは、違う真理の元で生きる人々に試験の作成者の真理を押し付けていることに他ならないのです。
彼らは彼らの真理が唯一無二の真理だと考えているわけですが、実際、アフリカには非科学的(=非西洋的)世界観を真理として信じる人もいるのです。
彼らの世界で共有されている真実を、外部の人間が真実でないと言えるでしょうか。
それが非科学的だから?では科学が真実だとなぜ言い切れるのでしょう。 read more

アフリカに関するステレオタイプ(前編)-統計が覆い隠す現実-

/ 4月 20, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 日本社会情勢

これは2013年6月、私が英国の大学院に通っていたころ、修士論文を書き終えたタイミングで執筆した文章に一部修正を加えたものです。(写真もなく文字数が多いので2回の投稿に分けています。)

アフリカに対しては日本で、そして世界で、かなり偏ったステレオタイプ的な見方がまかり通っています。アフリカ出身の友人たちと一緒にアフリカについて学んだ個人的な経験に基づき、私はそれを正面から批判します。 read more

南スーダンはどこへ向かうのか -内戦、飢饉、「ジェノサイド」-

/ 4月 17, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 難民

国連平和維持活動(PKO)に参加している自衛隊施設部隊が来月5月に完全撤退する南スーダン。

日本では、主に自衛隊派遣という切り口で話題になる国ですね。

2011年7月にスーダンから独立した世界で一番新しい国ですが、2013年末には内戦が勃発。停戦合意をめぐる交渉は二転三転し、2016年7月には首都での暴力行為が再燃し、日本人を含む外国人が一挙に撤退しました。これ以降も自衛隊は現地で活動を続け、日本政府は一貫してPKO五原則は守られていると主張してきましたが、「区切り」を理由に2017年5月末で自衛隊を撤退することが発表されました。 read more

アフリカで国際協力に携わるということ -無邪気な不遜さと対峙する-

/ 4月 14, 2017/ 世界/日本社会情勢, 国際協力

このページにアクセスしてくださったあなたがどういった関心でここにたどり着き、そしてあなたがどういうバックグランドを持つ人であるのか私にはわかりませんが、まずはご訪問ありがとうございます。

定期的に更新を、と思いつつも、開設の挨拶を除いて実質的に初回投稿にあたる今回、どういった内容の記事を書くのがよいか自分なりに考えていたら、開設から時間が経ってしまいました。 read more

Africats開設のごあいさつ

/ 4月 6, 2017/ 働き方

みなさま、はじめまして!

Africatsへようこそ!

ここはフリーランサーSJ(昔から使っているペンネームです)のウェブサイトです。

ウェブサイト紹介」のページでも触れたように、ここはアフリカ、動物愛護、世界/日本社会情勢、そしてこれからの働き方について発信していくためのブログです。

わたしは今までフリーブログやNoteやニュースメディアで情報発信を行ってきましたが、どうも自分でしっくりくることができず、なかなか続けられずにおりました。 read more