Tag Archives: 終生飼養

書評「動物保護入門」ー日本の動物愛護活動を考える

/ 6月 16, 2018/ 保護猫・動物愛護

久しぶりに本を読む時間を取れたので、今日はいちおう書評という形を取って本の紹介をします。

今回読んだ本はこちらです(画像クリックでAmazonの商品ページに飛びます)

「動物保護入門 ドイツとギリシャに学ぶ共生の未来」(浅川千尋・有馬めぐむ著、世界思想社2018年4月発行)

この本は、まず日本の動物愛護(この本では欧米で一般的な「動物保護」という表現を用いています)の現状を、法制度と現場の取り組みを紹介しつつ概観します。そののち、「動物保護先進国」ドイツの例と「動物保護新興国」ギリシャの例を紹介し、最後にその2か国の例に基づいて今後日本が取り組むべきことを提案しています。 read more

保護猫を迎える⑤ 「猫ブーム」でなく社会変革を

/ 5月 29, 2017/ 保護猫・動物愛護

この記事は「保護猫を迎える」シリーズの連載5回目です。

1回目の記事はこちら→保護猫を迎える① 猫と育った経験から

2回目の記事はこちら→保護猫を迎える② 殺処分と動物愛護

3回目の記事はこちら→保護猫を迎える③ 保護猫を迎えるまで

4回目の記事はこちら→保護猫を迎える④ 猫を飼いにくくする社会

今回は4回目の記事で指摘した、猫を飼えない状況を作り出す社会をどういう方向に変えていくべきなのか考えを述べるとともに、猫ブームなる風潮についても考えます。 read more

保護猫を迎える④ 猫を飼いにくくする社会

/ 5月 19, 2017/ 保護猫・動物愛護

この記事は「保護猫を迎える」シリーズの連載4回目です。

1回目の記事はこちら→保護猫を迎える① 猫と育った経験から

2回目の記事はこちら→保護猫を迎える② 殺処分と動物愛護

3回目の記事はこちら→保護猫を迎える③ 保護猫を迎えるまで

今回は、保護猫うたまるを迎えるにあたってはじめて気付いた社会の問題について触れたいと思います。

「ペット可」物件はほぼ「小型犬のみ可」物件

私の場合は、海外駐在の仕事を終えて帰国し、日本で新しい家を見つけて引っ越したタイミングで家に猫を迎えることを決めていました。 read more

保護猫を迎える③ 保護猫を迎えるまで

/ 4月 29, 2017/ 保護猫・動物愛護

この記事は「保護猫を迎える」シリーズの連載3回目です。

1回目の記事はこちら→保護猫を迎える① 猫と育った経験から

2回目の記事はこちら→保護猫を迎える② 殺処分と動物愛護

今回は、保護猫活動と、保護猫を家に迎えるまでの流れについて、私の体験に基づいてご紹介します。

保護猫活動

個人レベルでの動物愛護活動の最たる例として、個人で捨て猫や野良猫を一時的に保護し、里親を探す活動を行っている人々がたくさんいます。このような個人、ないしは同じような活動を組織で行う動物愛護団体等によって保護された猫を、一般的に「保護猫」と呼びます。 read more

保護猫を迎える② 殺処分と動物愛護

/ 4月 26, 2017/ 保護猫・動物愛護

この記事は「保護猫を迎える」シリーズの連載2回目です。

1回目の記事はこちら(→保護猫を迎える① 猫と育った経験から)からご覧ください。

1回目の記事でお話した通り、私は生まれた時から猫と育った背景から、動物を飼うことに伴う責任の重さや、死と向き合わなければいけない重圧を自然に学んでいました。

それと同時に、ペットとして迎える動物はペットショップで買うものではなく、人から譲ってもらうもの、という認識が、幼少期の体験を通してできあがっていました。 read more

保護猫を迎える① 猫と育った経験から

/ 4月 19, 2017/ 保護猫・動物愛護

姉妹サイト「ひざねこ」で紹介しているとおり、我が家には保護猫がいます。

今日から数回に分けて、この猫うたまるを迎えた経緯や日本の動物愛護についてお話したいと思います。初回の今日は、猫にまつわる私の生い立ちについてお伝えします。

私は生まれた時から猫と一緒でした。

猫のいる家に生まれ、兄弟のように猫と一緒に育ちました。

白サバ模様の雄猫で、私が物心つく頃にはすでに10歳を超えていたので、落ち着いた優しい猫でした。名前をネロといいました。「フランダースの犬」のキャラクターから取った名前だと聞かされました。 read more