Tag Archives: 国内避難民

世界難民の日に寄せて -私が出会った難民・国内避難民-

/ 6月 20, 2018/ 世界/日本社会情勢, 難民

今日6月20日は世界難民の日です。

昨日発表されたUNHCRの最新報告(UNHCR Global Trends 2017⇒クリックで新しいタブで開きます)によると、2017年末時点で、強制的に移動を強いられた人(難民・国内避難民を含む)の数は6,850万人。昨年に引き続き、史上最多を記録しました。

このうち、最大を占めるのがシリア難民・国内避難民です。上述の報告書によると、2017年末時点で、シリアから他国へ逃れたシリア難民の数は630万人、シリア国内で避難生活を送っているシリア国内避難民の数は620万人に登ります。 read more

守られるべきもの 南スーダン危機5年目へ

/ 12月 18, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 難民

2013年12月15日、一部兵士による反乱に端を発する南スーダン危機が勃発。

2011年7月に独立したばかりの世界で一番新しい国は、突如として人道危機の渦中へと陥りました。

以来、大統領派と元副大統領派の対立が続き、幾度となく停戦合意が結ばれては破棄され、無辜の市民が殺戮や性暴力、誘拐といった危険に晒されています。今や南スーダンは、アフリカ最多の難民を生み出す国となってしまいました。 read more

難民支援のあり方 -「被害者」からの脱却、その実現性-

/ 4月 21, 2017/ 世界/日本社会情勢, 国際協力, 難民

難民問題に関する本”Refuge: Transforming a Broken Refugee System”(今年9月出版)のエコノミスト誌のレビューを目にしました。

今や難民・避難民など強制的に家を追われた人の数は6,500万人で、戦後最大となっています。

レビューによると、世界に散らばる難民の86%は貧しい国で暮らしています。さらに特筆すべきは避難生活の長さ。全ての難民の約半数が、5年以上の長きに渡って避難生活を強いられています。 read more

南スーダンはどこへ向かうのか -内戦、飢饉、「ジェノサイド」-

/ 4月 17, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 難民

国連平和維持活動(PKO)に参加している自衛隊施設部隊が来月5月に完全撤退する南スーダン。

日本では、主に自衛隊派遣という切り口で話題になる国ですね。

2011年7月にスーダンから独立した世界で一番新しい国ですが、2013年末には内戦が勃発。停戦合意をめぐる交渉は二転三転し、2016年7月には首都での暴力行為が再燃し、日本人を含む外国人が一挙に撤退しました。これ以降も自衛隊は現地で活動を続け、日本政府は一貫してPKO五原則は守られていると主張してきましたが、「区切り」を理由に2017年5月末で自衛隊を撤退することが発表されました。 read more