Tag Archives: ダダーブ

難民映画祭レビュー「とらわれて~閉じ込められたダダーブの難民~」

/ 11月 5, 2017/ 世界/日本社会情勢, 難民

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が毎年実施している難民映画祭(http://unhcr.refugeefilm.org/2017/)。

今年は私の古巣ダダーブ難民キャンプを取り上げた映画が上映されていたので、見に行ってきました。

日本語で「とらわれて~閉じ込められたダダーブの難民~」と題されたこの映画は、キャンプで暮らす難民やキャンプで支援活動を行うUNHCR職員、第三国定住でアメリカに渡った元難民、そしてジャーナリストや研究者らに取材した内容をまとめたドキュメンタリーです。製作国はアメリカ。 read more

テロ組織と難民支援 -ケニア・ダダーブ難民キャンプの事例-

/ 10月 11, 2017/ アフリカ情報, 世界/日本社会情勢, 国際協力, 難民

前回の記事はルワンダで書きましたが、三連休の間に無事に日本に戻りました。

さきほど知人のFB投稿で知ったのですが、NHKのクローズアップ現代で難民支援についての番組が放映されたようです。

番組ページ:テロ組織が難民支援をねらう!? ~世界最大キャンプ閉鎖の裏で~

放送は終わってしまっていますが、番組名で検索すれば動画も見つかります。

センセーショナルなタイトルの番組ですが、どんな内容なのでしょう。まずは上記ページから、番組紹介を引用します。 read more

書評:或る現場からの視点「あやつられる難民ー政府、国連、NGOのはざまで」

/ 8月 26, 2017/ 世界/日本社会情勢, 難民

米川正子著の「あやつられる難民ー政府、国連、NGOのはざまで」を読みました。

Amazonのレビューは好意的な意見が多いようですが、NGOで難民支援に関わった人間として感じたことを文章に残しておきたく、書評(のようなもの)を書くことにします。

(以下の画像クリックでAmazonの商品ページに飛びます↓)

まず最初に断わっておきたいのは、失礼ながら日本語がひどく、大変読みにくいということ。 read more

難民支援のあり方 -「被害者」からの脱却、その実現性-

/ 4月 21, 2017/ 世界/日本社会情勢, 国際協力, 難民

難民問題に関する本”Refuge: Transforming a Broken Refugee System”(今年9月出版)のエコノミスト誌のレビューを目にしました。

今や難民・避難民など強制的に家を追われた人の数は6,500万人で、戦後最大となっています。

レビューによると、世界に散らばる難民の86%は貧しい国で暮らしています。さらに特筆すべきは避難生活の長さ。全ての難民の約半数が、5年以上の長きに渡って避難生活を強いられています。 read more